ひとくちチョコダイエットとは
「ひとくちチョコダイエット」とは、間食の代わりにひとくちサイズのチョコレートを食べて、食欲を抑えるダイエット方法です。またダークチョコレートを選ぶことで、カカオの抗酸化作用による健康効果も期待できます。
ひとくちチョコダイエットには、おもに以下のようなメリットがあります。
- ダイエット中でもチョコレートを食べられるので、食事制限がストレスになりにくい
- ポリフェノールやカフェインなどが含まれるため、代謝を促進する効果が期待できる
- チョコレートの美味しさがダイエットを楽しいものにする
- 炭水化物の代わりに摂取することで、カロリー摂取を減らし、痩せやすい体質に導くとされる
ただし糖分や脂質が多く含まれるチョコレートもあるため、過剰に摂取すると逆に太る恐れがある点には注意が必要です。
ひとくちチョコダイエットのメカニズム
ひとくちチョコダイエットは、食べたチョコレートの甘みが脳内の満腹中枢を刺激することで、満腹感を得られるという仕組みです。
またご飯を食べる前にチョコレートを食べておくことで、食後の血糖値の急上昇を抑えて、脂肪の吸収を抑えることにつながります。
ダイエット中は過度に「おやつを食べない」ことを意識してしまうかもしれません。しかし空腹状態のままで糖質を摂取することで、かえってインスリンの過剰分泌(※)につながり、脂肪が溜まりやすくなるのです。
そのほか、チョコレートには脂肪燃焼を促進するカフェインが含まれているのもメリット。
ダークチョコレートの場合は、カカオポリフェノールに脂肪の吸収を抑制する働きもあるため、よりダイエット効果が期待できます。
※インスリンとは
お米、パン、麺類などの炭水化物を摂ると血糖値が上昇しますが、血糖値を下げるために分泌されるのがインスリンです。炭水化物はブドウ糖となり、血液中にブドウ糖が増えることで血糖値が上がります。インスリンはブドウ糖を筋肉や内臓のエネルギーに変えることで、血糖値を下げているのです。
インスリンが過剰分泌されると、必要以上にブドウ糖を取り込んでしまい、エネルギーとして使わなかった分が脂肪になるのです。
ひとくちチョコダイエットのやり方
ひとくちチョコダイエットのやり方はいたってシンプル。1日1~5個程度のチョコレートを間食代わりに食べるという方法です。
【ひとくちチョコダイエットのやり方】
- 昼食や夕食の20分~1時間前にチョコレートを食べる
- 食べるチョコ1日3~5枚(200kcal)以内
- カカオ60~70%以上のダークチョコレートがおすすめ
- チョコは噛まずに、口溶けを待つ
ひとくちチョコダイエットを成功させるコツは、チョコレートの満足感を十分に味わうことです。
チョコレートを噛んでしまうとすぐに間食が終了しますが、口の温度でゆっくりと溶かして味わうことで、満足感が得やすくなります。
チョコレートは食べすぎないように注意。厚生労働省や農林水産省によると間食は1日200kcalまでが適切だそうで、チョコレートでいうと3~5枚ほど。
ダイエットにおすすめのチョコレート
ひとくちチョコダイエットをしたい方には、ずばり、明治の「チョコレート効果」がおすすめです。
- コンセプトが“カカオポリフェノールによる健康”
- 「糖質少なめ」「ポリフェノール豊富」「食物繊維豊富」の3拍子
- 低GI食品だから糖質の吸収がおだやか
明治が1998年から販売を続けるロングヒット商品です。
もちろん他のメーカーのダークチョコレートと比べて、同じような効果や特徴が見られる部分もありますが、「健康」に着目しているのがダイエットを頑張る私達にとって嬉しいポイントです。
公式ページでは「毎日コツコツ朝から健康」というテーマのもと、「チョコレート効果」を使った料理レシピも公開しています。
「カカオ95%」や「カカオ86%」の種類があり、個包装タイプや箱入りタイプなどもあるので、自分に合ったタイプを探してみてください。
筆者が「チョコレート効果 カカオ72%」を食べてみた感想
実際に「チョコレート効果 カカオ72%」を食べてみた感想は以下のとおりです。
- 苦いチョコレートというよりも“甘くないチョコレート”と感じた
- ひとくち目は苦味を強めに感じた
- 味に慣れたらほのかに甘みのようなまろやかさを感じた
苦味の強いチョコレートというよりは、甘みを抜いたチョコレートと感じる味でした。
口の中でじっくり溶かして味わうと、徐々にまろやかな口当たりに。ほのかに甘みのようなまろやかな口当たりを感じるようになってきて、1つ食べただけで結構な満足感を感じられます。
ただ正直「カカオの苦味がこれ以上強いと食べれないかも」と感じたので、「カカオ95%」や「カカオ86%」は苦みに自信がある人におすすめです。
ひとくちチョコダイエットのメリット
ひとくちチョコダイエットのメリットは、「簡単に実践できる」ことのほかにも以下のような点が挙げられます。
- ダイエット中でもチョコレートを食べられるので、食事制限がストレスになりにくい
- 血圧低下や便通改善などのはたらきも期待できる
- カカオの脂肪分は肥満の原因になりにくい
普段から間食やおやつを摂っている人にとって、ダイエットのためにガマンをするのは大変ですよね。しかしひとくちチョコダイエットなら、食べる量や食べ方に気をつければ、おやつ感覚でチョコを楽しむことができます。
またカカオポリフェノールによって血圧低下や便通改善へのはたらきが期待できたり、ほかの食物と比べて肥満の原因になりにくかったりと、メリットがたくさんあるのです。
参考:5分で分かる効果 カカオポリフェノール・カカオプロテイン|みんなの健康チョコライフ(明治)
参考:チョコレートの意外な話 太るってホント?|みんなの健康チョコライフ(明治)
小話:チョコレートはキスよりも快感を感じる?
ちなみにチョコレートの口溶けは、なんとキスよりも快感を感じるのだとか。
BBCニュースにて取り上げられた内容によると「チョコレートは、体と脳の興奮を持続させるという点で、キスをするよりも効果的です。」「最も情熱的なキスよりも4倍長く続く。」という研究結果がデビット・ルイス博士(元サセックス大学)により示されました。
ちなみに使用されたのは60%カカオのビターチョコレートです。ダイエットが楽しくなりそうな豆知識ですね。
参考:Chocolate ‘better than kissing’|BBCニュース
ひとくちチョコダイエットの注意点
1.チョコの食べ過ぎに注意
カカオ70%以上の場合、チョコレートは30gで約160~180kcalです。
市販の板チョコは50~60gほどなので、間食の適切量である200kcal以内におさめるには板チョコ半分程度までということになります。
「チョコレート効果 カカオ72%」の成分表示を確認したところ、1枚(5.0g)あたり28kcalでした。つまり6~7個までが1日の摂取カロリーの範囲内ということになります。
チョコレートは小さいサイズなのでつい食べすぎてしまいがちですが、カロリーが高いので食べ過ぎには注意しましょう。ダイエットのつもりが逆効果になってしまいます。
2.チョコ以外の間食を食べない
ひとくちチョコダイエットを行う際は、チョコレート以外の間食を控えることが大切です。
ひとくちチョコダイエットは、間食の代わりに少量のチョコを食べることで、1日に摂取するカロリーを減らすダイエット方法です。
チョコレート以外の間食を食べてしまうと、当然ですがかえってカロリーオーバーになってしまい、ダイエット効果が得られなくなります。
3.「ながら食べ」をしない
「ながら食べ」とは、テレビやスマホなどを見ながら食べることです。
ながら食べをすると、食べた量に気付かずに食べ過ぎてしまうことがあります。とくにチョコレートはつまみやすくて食べ過ぎやすいため注意しましょう。
ダイエット中の貴重な間食タイムをじっくりと味わうためにも、チョコの味や口溶けに集中する時間を作ってみてください。
チョコを食べすぎるとニキビができる?
チョコとニキビの関係性について、一般的には「チョコがニキビを引き起こす」と言われることがあります。
しかし、実際のところチョコレート自体が直接的にニキビを引き起こすわけではありません。
- 糖質や脂質は皮脂分泌の原因になる
- チョコレートには糖質や脂質が含まれる
- チョコレートを食べすぎると皮脂の分泌量が増える
- 皮脂バランスが崩れて肌荒れする
以上のように、チョコレート自体がニキビを引き起こすわけではありませんが、糖質や脂質がニキビを悪化させる可能性があることは念頭に置く必要があります。
チョコレートは小さいですがカロリーや糖質・脂質が多いので、いっきに食べすぎないように注意しましょう。